【四国で修行しよう!】
弘法大師・空海がひらいた四国全体に及ぶ修行環境に身を置くことを、ここでは《四国リトリート》と呼びます。
日常生活から離れた自分だけの時間の中でじっくりと自分に向き合い、自分はいかに在るべきかを「自然の摂理」を意識しながら探求することで人生は善くなり、日常生活で無理なく楽に生きらるようになると思われます。そのための修行の場が四国の別の一面であってほしいと願っています。
ブッダの教えによると、人として生きるこの物質世界は欲望が盛んな《欲界》といえます。その気がなくても、おのずと自我・我欲に執着し、心が煩悩によって乱され、思うように生きられない迷いの苦悩に陥ります。
これがブッダのいう《一切皆苦》の意味だと思います。つまり、自分の思いどおりにはならないのに、自分の思いどおりに生きたいと欲するから苦しむのです。自我・我欲に任せて生きていては苦悩や争いごとは増すばかりで生きづらくなり、今の世界の存続も危うくなります。人の生き方を改める必要性に気が付いて、自然の摂理に照らして正しく生きるという強い意志を持って、無我・無執着によってあるがままを捉えられる境地に生きることで、この問題を克服することができるのではないかと思います。
このことで、人類の調和と平和を人自らの手で実現させることにもなり、人に宿った本当の自分である魂も磨かれます。そして、自他の別は本来ないものであって互いに関係し合ってみんな一つである(oneness)ということと、本当の自分とは何者であるのかということが見えてきます…